※記事内容は取材当時のものです。現在のサービス（決済システム利用料、サービス名称、費用等）と異なることがございます。
1938年創業の老舗中華そば店「新福菜館」は、京都を代表するラーメン店の一つ。その東京進出2店舗目となったのが、台東区秋葉原にある「新福菜館 秋葉原店」です。
さまざまな人が行き交う秋葉原で、老舗ラーメン店は「Yahoo!リザベーションマネージャー」に何を期待するのか。店長の籔禎久（やぶ・よしひさ）さんに伺いました。
日によって客層が変わる、秋葉原の飲食店
秋葉原といえば日本屈指のサブカル街・電気街として知られている一方で、2000年代に入って以降、再開発によりオフィス街としての側面も備えつつあります。さらに、複数の路線が乗り入れる好アクセスエリアで、サラリーマンから観光目的の人まで、毎日多くの人が行き交います。
籔さん メインの客層としては、20〜50代のサラリーマンを想定しています。ただ、秋葉原は観光スポットという一面もあるので、土日祝日だと20〜30代のカップルや家族連れが多くなります。平日と休日で客層が大きく変わる一方で、行き来する人の数はそれほど変わらないのも地域の特色ではないでしょうか。
日によって客層が一変するにも関わらず、数に大きな変化がないとなると、利益の最大化を求めるのにターゲット層を絞りづらいと言えます。そのため籔さんは、PayPayとの親和性が高い「Yahoo!リザベーションマネージャー」によって、幅広い層を取り込めるのではと考え、導入を決めたそうです。
籔さん 本音を言えば、ターゲット層は“全員”と答えたいところ（笑）。だから、今の段階では少ない女性層にもちゃんと届くようにしたい気持ちはあります。PayPayの利用者は若い女性が多いイメージなので、『PayPayグルメ』のキャンペーンなどに乗っかれれば、それが実現できるのではないかなと。実際にキャンペーンの効果が出てきているようで、今年の2月に入ったあたりから、ほぼ毎日ご予約をいただけるようになりました。今後、数字がさらに伸びてくればうれしいですね。
また「PayPayグルメ」や、それと連動するYahoo! JAPAN各種サービスとの相乗効果によって、より遠方に住む人へのアプローチも期待しているそうです。
籔さん 特に土日祝日の秋葉原は、遠方から訪れる人も多いですよね。そのため、地域に特化するのではなく、広範囲の人にお店を認知してもらうのが望ましいわけです。街を散策する中でうちの店を見つけて入っていただくこともありますが、『今週末は秋葉原に行こうかな？』と考えている人が、『PayPayグルメ』などを通して事前にお店を知ってくれる可能性もありますから。
「秋葉原では、とにかくいろんな層に刺さるような施策が必要だと思います」と籔さん
ラーメン店がPayPayグルメにコースを掲載する理由とは？
「新福菜館 秋葉原店」では、「Yahoo!リザベーションマネージャー」の「コース設定機能」を使い、「PayPayグルメ」の店舗ページにセットメニューを掲載しています。これにより、ユーザーは「PayPayグルメ」からお店に予約をし、お店はそれを「Yahoo!リザベーションマネージャー」で管理できます。さっと入ってさっと出るお客さんが大半のラーメン店では、予約に力を入れるのは効果的でないように思えるかもしれません。しかし籔さんは、コース設定機能を使った予約の受付も、考え方次第で集客に繋がると言います。
籔さん 予約ができるのは夜の営業時間帯のみ。セットメニューは『中華そば（並）と焼き飯（小）』か『中華そば（小）と焼き飯（並）』のどちらかを選べるというもので、ともに餃子3個が付きます。予約なしでご来店くださったお客さまもこの組み合わせでご注文いただくことはあるので、特別珍しいセットではありません。ただし夜は通常、ランチ帯と比べて50円多く頂戴していて、予約をすることで昼と同じ料金でお召し上がりいただけます。そうするとお得感から、わざわざ予約をしてからご来店いただくこともあります。大通りに面していないなど立地的に夜が弱いのですが、コース設定機能を利用することで、それを多少なりともカバーできているように思います。
また、今後はメニューの開発を進めるとともに、「PayPayグルメ」の店舗ページに掲載するセットを増やしていきたいそうです。
籔さん 今は新型コロナウイルスの影響（2022年3月時点）で、お酒の提供を止めている状態なんですが、再開したらメニューの見直しもしつつ、宴会コースの掲出やセットの拡充をしていこうかなと。『ラーメン屋なのに宴会コースがあるんだ！』というところも引きになる気がしますし。夜だと1人ないし2人のお客さまが多いので、餃子と焼き飯、ビールといった感じの『ちょい飲みセット』もいいかもしれませんね。
京都の屋台ラーメンの味が楽しめる「新福菜館」
PayPayグルメでお得感を演出
籔さん それ以外に今後やりたいのは『月曜日だけ』『火曜日だけ』といった、特定の曜日のみ対応したセットを『PayPayグルメ』に掲出していくことです。各曜日に最低1セットは作れば、毎日異なる料理をお客さまに楽しんでいただける。よく、お店の外看板で掲げているような、日替わり定食みたいなイメージです。そうすると、週に何度も足を運んでくれるお客さまが増えるかもしれません。しかも、それがちょっとでもお得だったらいいと思うんですよ。やっぱり、サラリーマンや学生など秋葉原を拠点にされているお客さまをしっかりつかむのは大切。そうした方々がリピーターになっていただけるような施策を打ちたいです。
「Yahoo!リザベーションマネージャー」は、店舗管理ツールを使用して、「店舗情報の掲載（※一部の店舗情報はYahoo!プレイスを使用）」「予約の受付設定」「予約の確認」を一元管理できるシステムです。そのため、店舗情報の更新や、コースメニューの新設・変更などを、店舗さまが自由に行えるようになっています。
籔さん 先ほどお話ししたように、昼と同じ金額で食べられるというだけでも、お得に感じてくれるお客さまはいらっしゃいますし、毎回『PayPayポイント』をご利用される男性のお客さまもいらっしゃいます。『PayPayポイント』の割引自体は、お店の負担ではないので、売り上げが下がるわけではない。でも、そうした割引の分だけお客さまのお得感は増すので、『PayPayグルメ』で予約してくださるお客さまも、それによって生まれる新規の顧客もきっと存在すると思います。店頭での割引額が1円単位だからわずらわしい部分もあり、欲を言えば5円とか10円の切りのいい金額だといいなと思いますけど（笑）。でも、それで店を知ってもう機会が増えると思いますし、その中からリピーターになってくれるお客さまがいるかもしれませんよね。
たくさん、お話を聞かせていただいた藪さんへ、最後に「Yahoo!リザベーションマネージャー」の展望を聞いてみました。
籔さん 日々の営業に多くの時間を割く飲食店にとって、サポートする管理システムというのは、専門的な知識がなくても容易に、直感的に使えることが大切だと思います。お店がより簡単に使うことができ、これまで以上にお店をサポートしてもらえる存在となれるよう、「Yahoo!リザベーションマネージャー」のアップデートを期待しています。
新福菜館 秋葉原店
東京都千代田区神田和泉町1-3-17 コータロービル1階
PayPayグルメ店舗詳細：https://paypaygourmet.yahoo.co.jp/place/g-aFAHNcYBywc/
